必然的な運命
紗也に勇気付けられてお開きとなった。

大丈夫、部署も違うし極力関わらないようにしよう。


……と、そうもいかないのが仕事ってやつで。

「山崎さん、ちょっといいかな?」

翌日、就業すると同時に河原課長に呼ばれデスクに向かう。

「この書類を開発研究部に持って行って欲しいんだけど… 」

今、その部署の名前が一番嫌いだ。

「すみません。持っていくだけでしたら他の方にお願いしてもよろしいですか?」

「今、手が空いてないなら後からでも大丈夫だけど? 急ぎじゃないから」
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