必然的な運命
私情を仕事に持ち込むなんて社会人として非常識なのは十分に承知している。

だが、今回ばかりは本当に嫌だ。

身体が無意識に拒否反応を起こしている。

「…… 」

どうしようか迷っていると、河原課長が何やら頭を傾げ戸惑っている。

「実はこの書類を麻美ちゃんに届けてほしいって指名されてるんだ」

「え?……誰から、ですか?」

「桜木。 麻美ちゃんの同期の子」

これは彼からの挑戦状として受けとるべきなのか。
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