必然的な運命
「あなたの目的は何なの?」

「フッ…… 知りたい?」

物怖じないその顔は憎たらしくも笑みを浮かべている。

「目的は強いて言うなら君のお父さんの研究チームの人達、かな?」

てことは柴田リーダーに河原課長、そして千秋のことを言っているのだろう。

「山崎さんのお願いなら辞めてあげてもいいけど 。もちろんタダでは無理だけどね?」

「……要件は?」

「案外物分かりが良さそうだね? 君のお父さんの手帳、あれを僕にくれる?」

父の、手帳?

何で父の手帳の存在を知っているのだろうか。


___ガチャッ
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