必然的な運命
「おう。山崎 来てたのか?」

未だに見慣れに白衣姿の柴田リーダーが入ってきた。

「お、おつかれさま、です…… 」

いつも資料ありがとな〜 と声をかけてくれた、たったその一言が今はとても落ち着く。

「お疲れ様です。山崎さんから資料を受け取ったので僕も研究に戻りますね」

先程の顔とは全く違う、何食わぬ顔で会話する彼にもはや恐怖感を覚える。

私の横を通り過ぎる時、フッと一言投げかけられた。

「明日。待ってるね?」と。
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