必然的な運命
背後から声がしたかと思えば不機嫌極まりない千秋が奥の方から出てきた。

「お前、いつからいたんだ?」

「最初からいました。桜木がいる時からずっと」

唖然とする俺たちを余所に今にもブチ切れ寸前の千秋。

「須田ぁ… お前よく耐えたね? 久しぶりの麻美ちゃんを見れたかと思えばこんな場面とはな?」

心配しているのか、茶化しているのか、河原の声は千秋には耳に入ってないようだ。

「あの感じじゃ、山崎はきっと手帳を渡すだろうな。 その時が狙い目って事か…… 」

「明日が決戦日っすね〜 」
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