必然的な運命
___ガチャッ

最近になってよく出入りしているこの部屋。

中で1人、私を待っている人物。

「指定時間ピッタリだね。どうぞ?」

この人の顔はいつ見ても憎たらしい。

「その手にあるのが、例の手帳かな?」

「……ねぇ? あなたは何者?」

ただの一般人が、いち個人情報を入手し巧妙な手口で目的を果たそうとしている。

彼という存在に不信感しかない。

「またその質問? ……まぁ もう最後だし? 僕はある会社に雇われている情報屋なんだよね。簡単に言うならばスパイってとこかな?」

は? この人、本当にヤバイ人?
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