必然的な運命
17.優しい嘘。
「おかえり」
「あぁ… ただいま」
少し余所余所しくもドアの前にいる千秋を出迎えた。
あれから私は帰宅し、千秋達はまだ後処理があるとかなんとかで。
柴田リーダーと河原課長にお礼とお詫びを言い、鈴木くんともお別れした。
鈴木くんは私に申し訳なかった、と深々の謝罪。
まぁ この人にとってはこれがお仕事だったんだし、鈴木くん自体は悪い人じゃなさそうだし。
……って、言ったら千秋からまた小姑の如くグチグチ言われたけど。