必然的な運命
抱きしめられていた腕を少し離して千秋の顔を覗き込む。

わかりやすく目線を合わすと目が少し泳いでる。

さっきまでのどこぞかの刑事並みにカッコ良くキメていたのに、下手くそか。

「河原か?」

「いいえ。柴田リーダーです」

そう。先ほどの出来事の後、千秋と河原課長、そして鈴木くんが話している最中。

おいで、と手招きされた柴田リーダーの元へ。

「無事で良かった」

「こちらこそ。ありがとうございました」
< 229 / 264 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop