必然的な運命
「……っん、痛っ… 」

「ぁあっ!っす、すみません!」

とりあえずその場で正座。もはや土下座の域。

チラッと男性を見てみると痛そうにしながらも見るからに苛立っていた。

あまりマジマジと見るのも失礼だが、たいそう不機嫌なのに何とも綺麗なお顔立ち。

少し長めの前髪から見える顔はまるで彫刻のように綺麗なパーツが揃えられている。

冷たそうで容赦がない目はキリッとしていて、スッと通った鼻筋、発される言葉は悪いが形の良い唇。

非の打ち所がない。
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