必然的な運命
とりあえずハンカチで押さえ、歩ける距離ではあったが流石に疲れ果てたのでタクシー乗り場に行くも長蛇の列。

なけなしの力を振り絞って、結局歩いて会社に到着、そして今に至る。

「うっわ。えらい災難だったわね〜 ……ってか麻美、引っ越したの?」

「へ?……っう、うん!そう、契約がきれたのよ!だから早急に出なきゃならなくて…… 」

なんとも苦し紛れの言い訳。

紗也、ごめんっ!

もう少し落ち着いたら必ず話すから。

なんて心の中で謝罪しながらも早くこの話題よ終わってくれ!と祈る。
< 46 / 264 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop