必然的な運命
少し大袈裟だが大きめのガーゼとテープで傷口を綺麗に留めてもらった。

「あ、ありがとうございます」

「いーえ」

傷口の痛みではないが先ほどから膝が熱を帯びている感じだ。

彼が変な事するから…

無駄に意識してしまう。

「あ、あの… ご飯はもう食べましたか?よ、良かったら今から作るので食べます?」

互いに干渉しない、と釘をさされたばかりだが折角だからお礼も兼ねて、と口走ってしまった。
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