必然的な運命
「っ!?」

そこに登場したのは、いま毎日顔を合わせている人物だった。

「さっきまで千秋っ…… じゃなかった、専務と一緒でな?折角だから誘ったんだよ」

よくわからないが、専務のことを『千秋』と呼ぶ感じから仲の知れた感じなのはわかった。

「きゃ〜!麻美!ヤバイって〜 専務だよ!こんなに近くで見るの初めてなんだけど」

興奮気味の紗也が耳元で囁いているが、私はもはやそれどころではない。

今、目の前にいる人物が私と一緒に住んでいる『須田千秋』だからだ。
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