[完]その口、利けなくしてやるよ。
「!よかったぁ〜明星ちゃーん!」
「藤堂さんよかったよ、目覚めて」
などなど口々に言ってきやがる
美思なんて泣いてわめいて……けど、それを嬉しいとか思ってやがる自分も、やだ。
「奏風は……?」
あたしがそう聞いた時、みんなが一斉に黙る
バツの悪そうな顔して、俯いて。
「なぁ、奏風はって」
もう一度そう聞いた時、口を開いたのは、壱だった。
「あいつは、もう来ない」
「は?」