[完]その口、利けなくしてやるよ。


唯愛とは、家が隣同士だったから一緒に帰るなんて、小学校の時までは当たり前だった。



中学になってそれこそ忙しいし、お互いのためにってことでやめていた。



むしろ今は俺達が幼なじみだってことも、知らない人の方が多いと思う…多分




下駄箱についた時、奏風がいた



「……」



何も悪いことなんてしてないのに、バツが悪かった



「光都」



「ん?」



「……や、何でもない」



その時、何を言いたかったのか考えればすぐにわかった



奏風の顔は悲しみと少しの嫉妬で満ちていた


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