[完]その口、利けなくしてやるよ。

「お前……狙われてるんだ。星竜のやつらは、内部亀裂が入ってる。すぐ終わるなあいつらは。安心しとけよ!」


この人たちはなんでこんなに良くしてくれるのか、疑問だった。だってあたしは……汚れた人間だから。


「…そろそろ、みんな入ってきても大丈夫か?怖いなら無理すんな」


「……手…」

そう言って、手を千咲さんに差し出してた。

「ん?なんだ?……あー、握ってるから。そしたら、な?」

安心したの。千咲さんの全てはあたしを落ち着かせるものだった。


____そして、皆が恐る恐る入ってきた


やっぱり震えが止まらなくて、千咲さんの手をぎゅうって握りしめてた。

けど、それを両手で握り返してくれた。


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