[完]その口、利けなくしてやるよ。

嶺華を呼んで、事情を説明した。


「はあ、まったく唐突すぎんのよ!いつも!」


と言われたけど、


「大丈夫なのね?」


と言われ、笑顔で頷くと安心したような顔をしていた


……相当心配かけてたんだなぁ


そして病室から出ると、皆が一斉に立ち上がった


光瑠「おいっ!大丈夫か?!」


颯「大丈夫?」


とか口々に心配の声をかけてくれた。1番は美思が抱きついてきて、よかったぁって言って少し泣いてるようにも感じた。


これから愁華に行く…けど、皆にはまだ話してないし、今はさなす勇気がもうない。


……


どうしようかと考えていたら、


「皆、今日はもう帰っていい」


光都がそれだけ言った。


もちろんそれにみんな納得するはずもなく、


輝「は?何でだよ」


怪訝そうに光都に詰め寄っていた。


「あ、あたしさ、しばらく入院らしいんだ。だから、必要なもの持ってきてくれると助かる!」


輝「わかった…」


「でももう遅いから、明日お願い!ね?だから、早く帰って準備して、明日早く来て欲しいの」


そこまで言ったら、さすがにみんな納得した。

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