[完]その口、利けなくしてやるよ。


「着きました」


看護師さんにそう言われて、顔をあげると


“篠須光都”


病室の前にそう記されていた。


__________コンコン



「篠須さーん、入りますよー?」


そして、そのまま車椅子を押され、中に入った。



光都は、ベッドの上部が起こされて、俺のことを見れてる状態だった。


俺のことを見て目を見開いてた。


「こう……と」


俺がそう呟くと、看護師さんは気を利かせたのかそこから出た。


「光都……ごめっ「やめろよ」


今までそんな言葉遣いをしたことの無かった光都。苦しかったよ。こんな風にしてしまったのかって。


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