[完]その口、利けなくしてやるよ。
第4章
大切な君を
愁華のみんなのところへ行ってから早くも1ヶ月が経った。
私は無事退院して、頭も、普通に過ごしてても大丈夫だと言われた。
そして、龍凰の皆にもあたしの過去を話した。
みんなは泣いてくれて、美思なんて号泣して話せないくらいまで。あたしに抱きついていた。
そして、京介を探すことを伝えた。
けど
未だに手がかりがイマイチ掴めず苦戦していた。
「やっぱりそう簡単に行かねぇよなぁ」
光都がパソコンとにらめっこしながら、眉間に皺を寄せて呟いていた。
あたしのためにそこまでしてくれている。
なんだか、ちょっと胸がむず痒いっていうか……今まで仲悪かったのに、感謝がいつからか出てきてた。
人生わかんないものだ……。
としみじみと感じていた。