[完]その口、利けなくしてやるよ。
「暁都」
誠也さんが一言いうと、暁都くんは頷いて話し始めた。
「まず、桜庭京介は、死んでなんかない。ちゃんと生きてる。」
死んで、ない……
でも…
「雷鳴……あいつらは、“消えてもらった”って……」
「…それは、明星を弱くするための作戦…罠じゃないかな?」
「それは、あたしの弱点を京介と思ったあいつらがわざとってこと?」
ああ。と頷いた暁都くん。
確かに、戸惑って困惑して、結局殴られて気を失ったけど…
「それで?」
千咲さんが促す
「それで…居場所なんだけど……“鋼”にいるらしい」
その瞬間、全員が固まったと同時に言葉を失った。