[完]その口、利けなくしてやるよ。
そんな小桃が俺を放っておく分けなくて毎日毎日追いかけられた。
実の弟である桜庭悠月が変わり果てた様子で、目の前にいる俺が兄貴だってことにも気づかずに、しつこく追いかけてきた。
けど、あの雷鳴と龍凰がぶつかった時に気づいたんだ。
俺が兄貴だってことにな。
かなりビックリしてたけど、どこか悔しそうにもしてた。
そして、言ったんだ。
「やっぱり兄貴には勝てねえや」
ってな。