[完]その口、利けなくしてやるよ。
イスに座るのが日課だから何ともないけど、どうやら光都は気に食わなかったらしく、ムッとしてた。
「で、何しに来たんだ?」
「…心配だったから」
真面目なトーンで突然そんなことを言うから、ちょっとドキッとしてしまった
「心配されるほどやわじゃねえよ」
あ、多分こんな言葉遣いなのは、寝起きだから(笑)
「せめて俺の前では強がんなよ」
「これが普通だ」
素直じゃない性格に重なって、悲しみもあるから余計素直じゃなくなる。
「ふう……」
あたしのため息に、なんか眉間に皺を寄せてる
あたしがん?というように首を傾げると、突然立ってあたしの前に来た。