[完]その口、利けなくしてやるよ。


『龍凰を解散として、新しい族を作るかと考えてる』



それは突然の出来事だった



「そんなことしたら、みんなの居場所は更に無くなって、みんなは混乱する!」



『ええ。けど、光都にも今回のことは……さすがに解決出来ないわよ?』


「嶺華は?!お前ならできるだろ?!だって『それ以上言わないわよね?』



慌てて口を塞ぐ。



それは一番触れてはいけないこと。嶺華が嶺華であるために。安全に生きていくために……



『まあ、…そして、あなたにお願いがある』



「……」



静かに嶺華の目を見つめる



『…明星。あんたに新しい族を任せる』




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