[完]その口、利けなくしてやるよ。
進む先に
光瑠に「光都と幸せになってよ」そう言われた日から、もう一週間が経っていた。
どんだけ戦っても負けることもなく、ほとんどの族があきらめかけていた。
そして、族の間では「前より格段に強くなってる」そう言われていた。
「美思」
「なーにー?」
「輝星と付き合ってどれくらい?」
唐突なあたしの質問に、大きい目を見開いていた。
「なーにー?突然どうしたの!?」
「いや、何となく……」
そんなあたしに、ははーんとか言って、何か言いたそうにしている。
「なんだよ」
「光都のこと好きになった?」
やっぱり、こいつらには何も隠し事はできない。