[完]その口、利けなくしてやるよ。


「っち……あー、もう…女一人で帰すかよ!」



そう言ってあたしの腕を掴む



______ドキン



「…によ……矛盾してる」



この心臓の音がバレませんようにと願う



「ふっ、…こっちが本音」



そう言う光都は、ずっとあたしの手を掴んだまま。



「い、いつまで手、、」



「ん?あぁ、…家に着くまで」



変に期待させないでほしい。



ふと、今のあたしたちの状況が、告白をするには絶好のチャンスだということに気がつく。



けど……そんなの流されたみたいで……




やだ

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