[完]その口、利けなくしてやるよ。


「どこに行ってたの?」



「裏に、花摘みに行ってたんだ。愛紗がどうしても明星にあげたいんだって」



ふと愛紗の方を見ると、愛紗はシュンとしていた



「愛紗、怒ってないよ?大丈夫」


そう言うとぱあっと笑顔になった。……かわいいな!



「ただ、心配しただけ……これからはちゃんとどこに行くか言ってから出てね?」


「うんっ!」



もう、大切な人は失いたくない。


< 343 / 350 >

この作品をシェア

pagetop