【短】お前に首ったけ
「燈耶!今度の期末は負けないからね!」
こう、息巻いて俺の席に寄って来くるのは、クラスメイトの鮎川翠(あゆかわみどり)
俺の…どうやらライバルらしい。
何かと突っ掛かって来られるから、最初は「なんだ?こいつ?」と思っていたけど…よくよく考えたら、こいつは学年No.2の学力の持ち主だった。
因みに自慢はしたくないけど、No.1はこの俺だったりする。
…勉強は昔から苦にはならない方だったから、気付けば学力だけは付いていて、担任やら学年主任なんかから絶大なる信用を得てしまってた。
俺、ほんとはそんなに優秀な人材じゃねーんだけどな。