ぶっ飛びプリンセス

でも…それにも違和感


「2人が飲んだのは…モウドクソウの毒ですか?」

「だと思う。当時の薬師が判定してたしな」


そっか…
やっぱりなんか変


「モウドクソウの毒って凄く強力で、息が出来なくなったり、血を吐いたりと凄く苦しいんですよ」

「あぁ…そうみたいだな」


たぶん、毒を飲んだ2人もその症状が出たんだろう
思い出すリオン様の顔が歪む


「毒が入ってると知らなかったラルム様ならともかく…薬に詳しい薬師さんはそれで自殺するでしょうか?」

「え?」

「私なら、出来るだけ苦しまず死ねる毒草使いますね。例えば、睡眠薬過剰摂取」


睡眠薬の元になる薬草は、ココの部屋にある
頑張ればその薬草で死ねなくもない


「どーゆう…事だ?」

「これは私の臆測。妄想ですが…ラルム様も薬師さんも毒を盛られたんではないでしょうか?」


ラルム様が薬師に薬を依頼

ラルム様が薬師から薬を受け取る過程のどこかで毒を混入

ラルム様服毒

その罪を薬師に負わせて薬師に同じ毒で飲ませる

これが私の想像
でも、これは所詮妄想


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