ぶっ飛びプリンセス

「随分とやる気があるな?ありがたいけど」

「何を言ってるんですか!リオン様のお兄様ですよ?ってことは、私のお義兄様です。私に出来る事があるならやりますよ」


少し驚くリオン様
でも、すぐに微笑んで私の頭を撫でた


「それに、会って喋ってみたいです。お兄様と!」


リオン様の私を撫でる手が止まる


「絵本から出てきたような王子様!ちょっと憧れますよ」


小さい頃読んだ絵本の王子様
それを投影したようなラルム様
ぜひ、お話してみたいよね


「……へぇ」


え?
あれ?
リオン様?
お顔が怖いですよ?


「お前の王子は…俺だろ?」

「え?!ちょっと…リオン様っ?!」


なぜかジリジリと廊下の壁に追い込まれる私
何?!私、なんかした?!

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