ぶっ飛びプリンセス

次の日の朝はアイルと一緒の朝食だった
リオン様は早朝、私がまだ寝てる間に出発したらしい


「ルナ様。今日の予定は午前中にドレスの試着があるだけですが、午後とかどうなさいますか?」


朝食を終えて食器を片付けるアイルから問われる


「午後に少しポプリと遊びたいな。その後は、部屋で本を読むわ」

「では、そのつもりで動きますね」

「うん、ありがとうアイル」


私の世話の合間にラルム様の世話もするアイル
忙しいのにテキパキ動いてくれて助かる

そんなアイルが急に溜息を漏らす


「でも…せっかくのドレス試着時にリオン様が居ないなんて…勿体無いですね」

「そうかな?」

「だって、戴冠式用のドレスですよ?!リオン様、ルナ様の戴冠式!!新国王、新王妃の誕生の儀式!!その時のドレスですよ?!」


おっと…
アイルの変な興奮スイッチが入った


「リオン様とルナ様が仲睦まじくドレスの試着をする…!こっちのドレスがいい?いや、こっちの方が君には似合うよ?みたいな会話を間近で聞きたかったんです!」

「アイル…妄想が過ぎるよ…」


アイルの中の私達はだいぶ美化されてる気がする


「っというか…アイルは良い人居ないの?自分の結婚式準備の時にソレをやればいいのでは?」

「え?私ですか?私、結婚する気無いので」

「なんで?!」


アイルあなた自分の美貌に気づいてる?!
いい素材持ってるからすぐ彼氏くらい出来ると思うよ?!
なのに、結婚拒否?!



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