ぶっ飛びプリンセス
ヒヒィーンと聞こえる馬の声
そして、蹄の音も聞こえる
そして、それは騎士に襲いかかった
「ぽ…ポプリ?」
夜に映える白の毛並み
その白の中に薄い紫色
私の愛馬…ポプリだった
ポプリにタックルされた騎士は倒れ、私が自由になる
すぐに立ち上がり逃げる
が、騎士も逃さない
すぐに腕を掴まれ引っ張られる
私も負けじと自分の腕を引っ張る
そこに、ポプリが再び騎士にタックルをする
その瞬間、騎士の手が私の腕から外れた
引っ張り合っていて、片方が急に手を離せば倒れる
だから、私の体は傾く
私の背後には川が流れている
私は何も抵抗できずに…川へと落ちてしまった
よりによって、流れの急な河川へと…