ぶっ飛びプリンセス
「陛下」
そこに一人の騎士が現れる
その騎士の手には縄
その先に見知らぬ男が繋がれている
「宝物庫にこの男が潜んでいました」
俺は反射的に睨む
この男もルナ失踪に関係してるのか?
「ひっ…そ…そんなに睨まないで下さい。殺さないで下さい」
男は怯える
しかし、俺は睨むのを止めない
「リオン…落ち着け。心配なのは分かるが…この男はルナさんとは無関係だと思うぞ?うちの騎士に捕まるくらいだ…ルナさんを攫うには軟弱過ぎる」
陛下が俺を止めるが…
落ち着け?そんなの無理だ
俺が機能しないと分かると、陛下が男に問いかけた
「その者…お前はココがどこだか分かっているか?エムロードの城。ここに無断で立ち入るのは禁止されている」
「は、はい!すみません。つい出来心で…まさか、入れるなんて…思わなくて」
「どこから入った?正門か?馬小屋爆発のパニックに紛れて入ったのか?…もしや、馬小屋爆発もお前が…?」
「ち、違います!!信じて下さい!馬小屋の爆発なんて知らない!」
男は必死に弁解し始めた