ぶっ飛びプリンセス

もう、私には気力が無くなっていた
近くの木に寄り掛かりボーッとする


「アイルは…助かったかな?」


助かってて欲しいな…

でも、アイルはまた自分を責めてしまうだろう
ラルム様に続き、私まで守れなかった事を…

私、散々アイルを残して眠ったラルム様を責めたけど
私…ラルム様を責める資格ないね


「リオン様は…私を探してくれるかな?」


探してくれてたら嬉しいな

でも…騎士の言葉が耳に残っている

愛されない…可哀想な人
出張先は元恋人の所

もしかして、リオン様は元恋人と寄りを戻すのかな?
王女らしくも女性らしくもない私より、もっと美人で女性らしい妃を望んだのかもしれない


「私が居なくなって…よかったのかも」


私は…リオン様には相応しくない


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