ぶっ飛びプリンセス

私の頬に涙が伝う

相応しく無いのは分かってるけど…
側に居たかったな


「愛してます…リオン様」


リオン様の熱く甘い視線に、勝手に好意を感じて貴方に惹かれた単純で馬鹿な私

この望みの無い状況でも、どこかでリオン様が来てくれる事を望んでいる

そして、"愛してる"の言葉をくれると望んでいる


「あははっ…私、望みすぎだなー」


熱で頭がおかしくなって来た
色々な妄想が広がる

幸せな妄想
妄想なら誰にも迷惑掛けない

それに、今私は1人だ
しかも、そのうち力尽きる

どうせなら…最後まで幸せな妄想していよう
少しは死に対する恐怖も薄れるだろうし

ゆっくり目を閉じて夢の世界へ
大好きな貴方会えたらいいな…

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