ぶっ飛びプリンセス
「誰が迎えに来てくれたんですか?お礼言わなきゃ」
「…お前、記憶ないのか?」
え?なんですか?
その残念な子を見るような目は…
夢の中ではリオン様が来てくれてたけど…
夢の中のリオン様は一人で来てた
一国の王子が一人で行動するなんてありえない
だから、あれは私の妄想が夢になっただけだと思ってたけど…?
え?嘘でしょ?
「まぁ…お前は高熱出してたしな。覚えてないか」
「えっと…もしかして…リオン様が…来てくれてたのですか?」
「あぁ、正門にポプリが来て。後ろの方でカロンが止めるのも無視して向ったな。お前の所に」
え?ってことは…一人で?
え?本当に?
ちょっと待って?じゃ、アレは夢じゃなかったの?
「あの…リオン様…?」
「なんだ?」
「私…夢を見たんですよ。リオン様が迎えに来てくれる夢」
心臓がバクバク言う
何これ、もしかして夢の続き?