ぶっ飛びプリンセス

「俺だって驚いてる。まさか、年下のお転婆娘に惹かれるなんて思わなかった」


お転婆…
うん、そうだけど…


「馬乗って、走って、いっぱい食べて、よく笑う…あと、何にでも一生懸命。周りには身分気にせず接するくせに、王女をしなきゃいけない時はちゃんと王女をする」


リオン様は、よく私を見てくれてたんだ


「お前を見る度…一緒に居れば居るほど…どんどん惹かれていったよ」


私を見るリオン様の瞳に熱がこもる
その瞳がいつも私をドキドキさせる


「ルナ…好きだ。愛してる」

「はい、リオン様…私も愛してます」


リオン様の顔が近づく
唇が触れる直前…

ぐぅぅぅっと盛大な音を立てる
空気の読めない私のお腹


「お前なぁ…」

「すみません…お腹空きました」


そう言えば、拐われてから何も食べてない
そりゃ、お腹も空きます



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