ぶっ飛びプリンセス
「執着して周りが見えなくなり、貴女は大切な人を失ったんです」
無意識に慕っていた薬師
その事にも気付けないほど盲目になっていた
「私…代わりに死んでなんて…頼んでない」
ロージィの瞳が潤む
やっと気付いたらしい
でも…遅かった
「もう、遅いです…ロージィ様。貴女は、もっと周りを見るべきだった」
ロージィはこの先、この悲しい想いを背負って生きていく
直接手は下していないが、結果的に自分のせいで大切な人を失った悲しみ
気付かなければ重くない罪だが
気付いた今はとても重い十字架となる
ロージィの刑はこれで十分だろう
「リオン様…ロージィ様は誰も殺してません。減刑できますか?」
事の成り行きを見ていたリオン様に問う
リオン様は放心状態のロージィを見て
頷く
「検討する」
後で、陛下と話すのだろう
検討して新たな刑が決まるのだ