ぶっ飛びプリンセス
放心状態のロージィを残し
薄暗い牢から出る
後ろで重い扉が閉じ
体格のいい騎士が再び扉の両脇に立つ
「…私、余計な事しましたか?」
ロージィの放心状態ぶりを思い出し
ひどい事をした様な気がする
「いや?お前のお陰で死罪執行しないで済んだ。死罪は基本的に人を殺めた人への罰だ。ロージィは人を殺めてなかった。そのまま死罪執行してたら…それは王族の責任問題だ」
「そうですね。もっと調べるべきでしたね」
「ロージィの案件は…少し感情的になり過ぎてたみたいだ…反省してる」
私に危害が加わり怒っていたリオン様
心配で愛してくれてるのは嬉しいが…
そこで冷静に物事を見て判断しなければいけない
だって、次期国王なんだから
「お前が妻で良かったよ」
「はい。妻の仕事です」
権力を持つ国王の誤りを修正する
これも大切な王妃の仕事
絶対権力に唯一口出し出来る王妃
その意味を、ロージィのように履き違えてはいけない