ぶっ飛びプリンセス

アイルがいる部屋に近づく
するとガシャーンっと音がした


「あの…リオン様…今の…」

「あぁ、アイルの部屋だ。起きたんだな」


アイルの部屋に着き一応ノックをするが…
返事の代わりに凄い音が聞こえる

ガタガタ
ガタンっ


「入るぞ」


リオン様が声を掛けて中に入る
それに続き私も中に入る


「私はクズだ!何も守れない!私は疫病神だぁぁああ!!あぁぁあぁあああっ」


髪を振り乱し
泣きながら暴れるアイル


「アイルっ!!」


力いっぱい名前を呼ぶと
アイルが私に気が付き動きを止めた


「ル…ナ…さま…?」

「アイル…私は大丈夫だよ。それに、アイルはクズじゃないよ。私を守ってくれたもん」


私が言うとアイルの顔がくしゃりと歪む


「守れてません…私は、切られ倒れた…ルナ様は…拐われた。私はダメな侍女です」


これは…説得難しそう…
困ったな…
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