ぶっ飛びプリンセス
「あの…ルナ様…」
「ん?どしたの?あ、ごめん。傷口痛かった?!」
慌ててアイルを離す
アイルは苦笑い
そして、私の後ろに視線をやる
「私は、ルナ様からの抱擁嬉しいですが…あの、ルナ様の旦那様の視線が痛いです」
え?
確認の為、後ろを向く
そこにはちょっと不機嫌な私の旦那様の姿が…
抱き付くのもダメなの?
「リオン様…妬きもちが過ぎます。私は貴方の物です。もっとドッシリ構えてて下さい」
「大丈夫です。リオン様。私は同性愛者じゃないです。ルナ様を取ったりしません」
私とアイルが言うと
リオン様はため息一つ
そして、アイルを見据えて口を開く
「アイル…これからもルナを頼む。ルナはお前が大好きみたいだからな…俺が妬く程。だから、早く怪我を治せ」
「はい、リオン様。全力で完治させます」
リオン様からの見舞いの言葉を受け取るアイル
もう、これでアイルは暴走しないだろう