ぶっ飛びプリンセス
「ごめんなさいね。そのままの貴女が見たかったの」
「…お見苦しい所をお見せしました」
落ち込むルナにソエル姉さんは笑う
「見苦しくなんてないわ。ありがとう。私の馬を大切にしてくれて」
「え?」
ルナはキョトンとする
「この子。私がこの国に贈ったのよ?ちょっと神経質で扱いにくい馬だけど…綺麗でしょ?」
「ポプリの贈り主は…女王陛下だったのですか?!あの、ポプリは凄く良い子で頭も良くて、私、ポプリが大好きです」
「ポプリって名前なのね?素敵な名前。ルナさんが名付けたの?」
「はい!初めて会った時の印象がーーー」
打ち解けていく二人
凄いね、ソエル姉さん…
あっと言う間にルナの"王女の仮面"をはがした
今、ソエル姉さんと喋っているルナは素のルナだ
「……俺の存在忘れてないか?」
ポツリと呟くが、話が盛り上がり聞こえていないソエル姉さんとルナ
…俺のルナなのに…