ぶっ飛びプリンセス

その後、小一時間ルナと喋って満足したらしいソエル女王陛下は颯爽と帰って行った

そして、夕食時…
ルナがキラキラした目で語る


「リオン様!ソエル様って素敵な女性ですね!気高くて凛々しくて、でもどこかお茶目で。とても話しやすかったです」

「そうみたいだね」


俺を放置してずっと喋ってたもんね


「で、凄くお姉さんでした」

「え?」


ルナの言葉に疑問符が飛ぶ
凄くお姉さんでした?って何?

そりゃ、お姉さんでしょう
ルナより8歳年上だし


「リオン様をよろしくって言われました」


ニコッと笑って言うルナ


「今でも、リオン様とラルム様を比べる人達がいるんですね。ソエル様が言ってました」


そんな事も話したのか
ルナには言ってなかったが、今でも俺は兄上と比べられる事がある

"ラルム様だったらもっと上手く出来た"
"ラルム様だったらもっと良い案が出るのに"

俺が小さなミスを起こすと昔馴染みの重役によく突かれる

でも、俺は別に気にしていない
俺は俺だと言ってくれる人がいるから

< 229 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop