ぶっ飛びプリンセス
「リオン様の帰りはいつだっけ?」
自室に戻りながらアイルに問う
リオン様は現在、他国出張中
同盟国の視察って言ってた
「えっと…早ければ今日中。遅くても明日には帰城する予定だったと思います」
「そっか」
そこでアイルが楽しそうに笑った
「お寂しいのですね?一週間会っていませんものね!」
「いや、アイル…そうじゃなくてね?」
街に出るなり、他国から書物を取り寄せるなりの許可をリオン様から欲しいだけで…
「いいんです、隠さなくても!リオン様とルナ様のお部屋を一つにしてから初めてのリオン様の出張。広いベッドに一人で眠るなんて寂しいに決まってます!」
あー…
アイルが夢心地モードに入っちゃった
「いつもリオン様の腕に抱かれて眠るルナ様…恋しくもなりますよね」
確かに、初めて体を重ねた次の日から大きな部屋に2人で過ごすようになった
夜もリオン様に抱かれて眠ってる…けど
アイルが言うほど恋しくはない
若干、布団が冷たいなって思う程度
気付けば寝てるしね