ぶっ飛びプリンセス

「私の我が儘を…」


聞いてくれてたんですか?

そう聞こうとしたら、リオン様が気まずそうに私から目を反らした


「ルナの我が儘…っと言うより、俺の我が儘かもな」

「リオン様の?」


どーゆう事?


「まだ産まれても出来てもない自分の子供に…嫉妬した」

「…え?」

「まだ…ルナを取られたくない」

「……え?」

「まだ俺だけのルナでいて欲しかったから…あえて、子供が出来る可能性の高い日は避けた」


出会った時の"子供を産め"発言が懐かしい
あれから一年も経ってないのに発言が一転

なんだか面白い
思わず笑ってしまう


「…何が面白いんだ?」


笑ったのがバレた
でも、私の笑いは止まらない


「私、リオン様に愛されてますね」

「今自覚したのなら、遅すぎだ」


そう言って、私のおデコにキスをする
次に頬に、そして、最後は唇に…


「お帰りなさい、リオン様」


そういえば言ってなかった帰宅の挨拶を言う


「うん。ただいま。ルナ」



< 237 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop