ぶっ飛びプリンセス
「私の我が儘を…」
聞いてくれてたんですか?
そう聞こうとしたら、リオン様が気まずそうに私から目を反らした
「ルナの我が儘…っと言うより、俺の我が儘かもな」
「リオン様の?」
どーゆう事?
「まだ産まれても出来てもない自分の子供に…嫉妬した」
「…え?」
「まだ…ルナを取られたくない」
「……え?」
「まだ俺だけのルナでいて欲しかったから…あえて、子供が出来る可能性の高い日は避けた」
出会った時の"子供を産め"発言が懐かしい
あれから一年も経ってないのに発言が一転
なんだか面白い
思わず笑ってしまう
「…何が面白いんだ?」
笑ったのがバレた
でも、私の笑いは止まらない
「私、リオン様に愛されてますね」
「今自覚したのなら、遅すぎだ」
そう言って、私のおデコにキスをする
次に頬に、そして、最後は唇に…
「お帰りなさい、リオン様」
そういえば言ってなかった帰宅の挨拶を言う
「うん。ただいま。ルナ」