ぶっ飛びプリンセス
「そう言えば…ラルムの実験はどうなったんだ?」
思い出したようにリオン様が言う
「ダメでした。瞼がピクリとも動きませんでした」
「そうか」
4年も眠るラルム様を起こすのは至難の技ですね
「なので、リオン様にお願いがあるんです」
「なんだ?」
「街に出たいです」
「却下」
即答だった
「もう、ここの書庫じゃどうにもなりません。大きな図書館に行きたいです」
「駄目。外に出て変な虫に付かれたら困る」
リオン様…着々と国王陛下に似てきてる
部屋から出さないって言われないだけ良いけど…それも時間の問題な気がしてきた
「じゃぁ…他国の書物を取り寄せるとかは駄目ですか?」
そう聞くと、リオン様は何かを考え始めた
そして、数分思考した後口を開く
「ルナ。里帰りするか?」
「え?里帰り?ですか?」
急に出て来たワードに困惑した