ぶっ飛びプリンセス
side:リオン
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ガルデニア出発日
いつもの視察の時よりも護衛騎士を増やし、ルナ用の馬車も準備した
馬に乗りたそうなルナ
でも、乗せるわけにはいかない
ガルデニアへの道中が安全とは限らないからな
「リオン様は…馬ですか?」
まだ不服そうなルナが聞いてくる
「あぁ、いつも通り馬で向かう」
「ちなみに…馬車の窓から外を見るのは…可ですか?」
移動中、暇なんだろうな
でも、あんまりルナの姿を晒すのはなぁ…
「…だめ…ですよね」
シュンとするルナに俺のナニかが揺らぐ
「薄いカーテン越しにならいいよ」
「いいんですか?!」
パッと明るくなるルナの表情
俺…ルナに弱いなぁ