ぶっ飛びプリンセス

「その初恋の方との交流は今でもあるんですか?」


お姉様グイグイいくね…
まだゲイの線を疑ってるの?


「いえ、ないですね。名前を知らないので。交流しようもないんです。ただ、ここの国の方だと思います。この国で会ったので」

「え?!そうなのですか?!」


思わず大声を出してしまった
すると、近くにいたアーロに睨まれる
リオン様が小さく笑う


「招待された同盟を結んだ記念パーティーで会ったんです。パーティーを抜け出して中庭で涼んでいたら、使用人の服を着た子が現れて…」


その子が幼少期のリオン様を慰めた
女の子だったら素敵な出会いだっただろうな

…ちょっと、嫉妬しそうだ


「リオン様…」


そこまで黙っていたミエルがリオン様に向き合った


「その子…リオン様より年下っぽくなかったですか?」

「えぇ、そんな気がします」


そして、ミエルが少し考えてから口を開く




「リオン様…その子、たぶんルナ様ですよ」



「「「え?」」」


私とリオン様とお姉様
3人の声がハモった

< 258 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop