ぶっ飛びプリンセス
「その初恋の方との交流は今でもあるんですか?」
お姉様グイグイいくね…
まだゲイの線を疑ってるの?
「いえ、ないですね。名前を知らないので。交流しようもないんです。ただ、ここの国の方だと思います。この国で会ったので」
「え?!そうなのですか?!」
思わず大声を出してしまった
すると、近くにいたアーロに睨まれる
リオン様が小さく笑う
「招待された同盟を結んだ記念パーティーで会ったんです。パーティーを抜け出して中庭で涼んでいたら、使用人の服を着た子が現れて…」
その子が幼少期のリオン様を慰めた
女の子だったら素敵な出会いだっただろうな
…ちょっと、嫉妬しそうだ
「リオン様…」
そこまで黙っていたミエルがリオン様に向き合った
「その子…リオン様より年下っぽくなかったですか?」
「えぇ、そんな気がします」
そして、ミエルが少し考えてから口を開く
「リオン様…その子、たぶんルナ様ですよ」
「「「え?」」」
私とリオン様とお姉様
3人の声がハモった