ぶっ飛びプリンセス

「リオン様!プリンスキス!!」

「ちょっとルナ、落ち着いて、説明して」


興奮気味のルナを落ち着かせて説明を促す


「眠り姫には王子様のキスが必要なの!」


眠り姫…?
まさか兄のこと?

王子様のキスって…


「兄にキスしろと…?」


ルナはそう言ってるの?
嘘でしょ?


「違うの!この国のごく一部の地域にしか咲いてない希少な花!!プリンスキス!!その花の蜜が万能薬なの!それなら、お兄様を目覚めさせる事が出来るかもしれない!!」


そう言うと、ルナが部屋着を脱ぎ始めた
俺がいるのに目の前で着替え始めるほど興奮しているらしい


「リオン様!外に行きますよ!」

「え?もう、夜中だぞ?!」

「プリンスキスは夜にしか咲かないんです!しかも、満月の時にしか咲かないんです!」


もう、スイッチの入ったルナは止められない
申し訳ないが、護衛のカロンを起こすしかないようだ


「わかった、ルナ。準備するから少し待ってて」


< 269 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop