ぶっ飛びプリンセス
「リオン様!プリンスキス!!」
「ちょっとルナ、落ち着いて、説明して」
興奮気味のルナを落ち着かせて説明を促す
「眠り姫には王子様のキスが必要なの!」
眠り姫…?
まさか兄のこと?
王子様のキスって…
「兄にキスしろと…?」
ルナはそう言ってるの?
嘘でしょ?
「違うの!この国のごく一部の地域にしか咲いてない希少な花!!プリンスキス!!その花の蜜が万能薬なの!それなら、お兄様を目覚めさせる事が出来るかもしれない!!」
そう言うと、ルナが部屋着を脱ぎ始めた
俺がいるのに目の前で着替え始めるほど興奮しているらしい
「リオン様!外に行きますよ!」
「え?もう、夜中だぞ?!」
「プリンスキスは夜にしか咲かないんです!しかも、満月の時にしか咲かないんです!」
もう、スイッチの入ったルナは止められない
申し訳ないが、護衛のカロンを起こすしかないようだ
「わかった、ルナ。準備するから少し待ってて」