ぶっ飛びプリンセス
「………」
あれ?
ラルム様無言?
私、間違えた?
え?なんで?何を間違えた?!
「あの…ラルム様?」
無言のラルム様
しびれを切らしたアイルが、ラルム様に視線を送る
すると首を傾げるラルム様
「アイル。リオンは…側室の子がいるの?」
「いえ、リオン様は頑なに側室を拒否しているので、側室は居ません」
アイルの答えにまた首を傾げるラルム様
「え?じゃぁ、リオンへの愛を絶叫していた子は?」
「こちらのルナ様ですが?」
アイルの答えに、もう一度私を見つめるラルム様
私は困惑してどーしていいかわからない
「アイル…嘘はよくないよ?」
「真実ですよ?ラルム様」
あー
なるほど…
先日の愛の絶叫を発した私と、今目の前に立っている私がイコールで結ばれないらしい
「ルナさんが…先日の絶叫を?」
まだ疑っているラルム様が、私に確認してくる
「はい…すみません。我を失っていたと言いますか…必死だったと言いますか…お恥ずかしいです」
本当に我を忘れて叫んでしまったからなぁ
あぁ、後悔しかない