ぶっ飛びプリンセス
「そうですか。いや、その…印象が随分と違ったもので。父や弟に聞いた話ではもっとお転婆な子だという印象があったので」
ラルム様が申し訳なさそうに言う
すると、アイルがクスリっと笑う
「ラルム様がお疑いするのも無理ないです。ルナ様に面会した方々は皆、同じ反応をしますから」
そうだね
王女の仮面が剥がれた私を見た人たちは皆同じ反応をする
「リオン様も私も…城の使用人も、そのままのルナ様を好ましく思っています。だから、きっとラルム様も」
「そっか。アイルが言うならそうなんだね。失礼な反応をしてしまった。申し訳ないです、ルナさん。これからよろしくお願いします」
ラルム様が頭を下げる
だから私も慌てて頭を下げる
「こちらこそよろしくお願いします。リオン様の妻として全力で頑張っていきます」