ぶっ飛びプリンセス
「もうすぐ戴冠式です。新しい時代に変わります。きっと、良い事も悪い事も起こるでしょう。でも、どんな事があってもリオンに寄り添い、時には手を差し伸べ癒し助けてあげて下さい」
ラルム様の言葉にしっかり頷く
これから国を背負って行くリオン様
それを補助するのが私、王妃の仕事
「国王を支える柱の一本になれるように頑張ります」
「僕も、兄として弟を支えるつもりでいます。国王を支える柱は多い方が良いですからね」
ラルム様の存在は、国王となったリオン様にとって、とても心強い柱になるだろう
「あぁ、ルナさんはもう一つ大役がありますね」
大役?
なんだろう?
「元気な後継ぎを産んで下さいね?」
「…あ、そうですね」
「まぁ…今のリオンを見てると、その心配は無さそうですけどね。むしろ、まだ懐妊してないのが不思議です」
「そ、そうですね」
私も不思議に思ってた
でも、まさか、リオン様の嫉妬&独占欲が妊娠を妨げているとは思わなかった
が、この事はラルム様には黙っておこう
リオン様の名誉の為に…